ミツロウとは?キャンドル材料としての蜜蝋を知る

キャンドル作りの材料として使われることが多くなったミツロウ(蜜蝋)。

ミツロウってきいたことあるけど、ハチミツとは違うの?と思ってしまうあなたへ

色や形がなぜちがうのか、キャンドル作りの材料としてのミツロウを解説します。

キャンドルに使われるミツロウ(蜜蝋)って何?

ひとことでいうと、「ミツバチの巣」そのもの。

ミツバチの巣ミツロウ

ミツロウはミツバチがハチミツを体内に入れ、お腹の部分から分泌する天然のワックスです。

ミツバチのおなかの部分には蝋腺(ろうせん)というロウをだす器官があります。節のようなところで4対8箇所あります。ここから透明で薄いウロコ状のミツロウのかけらを出します。

このかけらを大あごから分泌する酵素と混ぜて、形を整えて六角形の部屋を作ります。

これがミツバチの巣、ミツロウです。

ラベンダーとミツバチ

キャンドル作りで使われる一般的なワックスは石油由来のワックスで、工場で大量生産が可能なため、手軽に手に入れることができます。

一方ミツロウはみつばちが花の蜜を集め、酵素を混ぜ、水分を飛ばして糖度の高いハチミツを作り、その蜜を元に体内から分泌するので、たくさんは作れません。

1匹のみつばちが一生のうちに作るハチミツはティースプーン1杯に満たないといわれていますが、蜜蝋を作るにはさらに労力がかかるため、とても貴重なものです。

蜜蝋キャンドルは黄いろっぽい色とハチミツのような甘い香りが特徴です。

蜜蝋は粘性があるので、細かい造形に向いています。お花のキャンドルで花びらを1枚1枚作ったりするのに使います。

 

キャンドル材料としてのミツロウ(蜜蝋)の種類と価格

ミツロウは様々な形や色のものが販売されています。
その違いは大きくいうと下の3点です。

  1. ミツバチの種類のちがい
  2. ミツロウの色のちがい
  3. ミツロウの形のちがい
順に説明しますね。

ミツバチの種類によるミツロウのちがい

日本にいるミツバチは大きく2種類いて、ニホンミツバチと西洋ミツバチです。

市販されているミツロウは99%以上、西洋ミツバチのものです。


伊丹昆虫館2017年6月の展示より

ニホンミツバチは日本に昔からいる野生の蜂で、飼育には向かずハチミツの生産量も少ないので、養蜂業として営んでいる方のほとんどは西洋ミツバチを扱っています。趣味の養蜂でニホンミツバチを飼っている方は近年増えてきました。

日本ミツバチのミツロウはとれる量が非常に少ないこともあり、ほとんど市販されていません。ニホンミツバチ愛好家の間で取引されることがある程度です。

西洋ミツバチは明治以降の近代養蜂で日本にやってきました。管理しやすく、蜂蜜やミツロウの生産量も多いので、市販のハチミツやミツロウのほとんどは西洋ミツバチのものです。

ミツロウの色のちがい

ミツロウというと黄色っぽい色を思い浮かべる方が多いかと思いますが、分泌されたばかりの時は、透明です。

そしてできたての巣は白いです。

花粉が混じってくると黄色っぽくなります。

黄色の度合いも花の種類や花粉の量で変わってきますし、
長年使っている巣はヤニや樹液なども混じって茶色っぽくなってきます。

巣をとるタイミングととったあとの保管期間や状態によってもミツロウの質や香りが変わってきます。
作りたてでまだ使っていない状態と蜂蜜のフタの部分がきれいです。採ったあとに雨ざらしにしたり、長期間放置されたものはミツロウの質が悪くなります。

花粉が混じっていても、機械精製して除去した晒蜜蝋(さらしミツロウ)は白くなります。
分子蒸溜して脱臭もしています。
食品や薬品、化粧品に使われるミツロウはこういった精製度の高いミツロウです。
一般的には晒蜜蝋の方が価格は高いです。

キャンドル作りの材料としては、花粉の黄色っぽさとほんのりハチミツの香りが残ったミツロウが好まれます。

ミツロウ(蜜蝋)の形状と特性

市販されている蜜蝋には主に3つの形状があります。

固形のミツロウ

大量に使う場合は固形の固まりのものが割安です。養蜂家さんが直接販売していることが多いです。

蜜蝋キャンドルを作る場合、鍋やボウルなどの大きな道具が必要となります。
着色する場合は蜜蝋クレヨンを削って溶かします。

色や香りが強いことが多いです。

精製が足りず、不純物が混じっている場合があります。
ゴミやホコリが混じった蜜蝋でキャンドルを作ると芯が詰まってうまく燃焼せず、途中で炎が小さくなってしまいます。

継続して安定した品質のものを選ぶのが難しいです。

粒状ペレットのミツロウ

キャンドル材料粒ミツロウ

粒状ペレットのミツロウは固形のものと比べると割高ですが、少量ずつ使えるので便利です。

未精製の黄色っぽいものも白い晒ミツロウもどちらも売っています。
用途に合わせて選びましょう。

大手精蝋メーカーで作られているものが多く、品質が安定しています。
香りについては商品によって異なります。
日本産と書いてあっても最終加工だけが日本で、ミツロウ自体は海外産のものが多いです。

シート状の蜜蝋、ミツロウシート

キャンドル材料ミツロウシート
2mmくらいの厚さのシート状のもので、両面にハニカム模様の型押しがしてあります。
ナチュラルな黄色っぽいものと白っぽいもの以外にも着色済みのカラフルなミツロウシートがあります。
基本的に溶かさずに使うので、鍋やボウルなどの道具は必要なく、手軽に扱えます。
熱源を使わないので、やけどや溶けたロウの掃除の心配もありません。六角形の型押しのおかげで、シンプルに巻いただけでもかわいいキャンドルができます。
ミツロウシートもともとは養蜂のための道具として生まれました。
巣箱の枠にセットして、ミツバチの巣作りの補助をする目的のものです。今でも「巣礎(すそ)」として売られています。
巣礎はミツロウシートに比べて安く売っています。
ただし、ミツロウ100%でない可能性が高いです。パラフィンやステアリン酸などが混ざっているものがあります。
不純物が混じっているものもあって燃焼に影響を及ぼすので、ミツロウキャンドルを作る場合は巣礎ではなくミツロウシートを使いましょう。
akarizmのミツロウシートはカナダ産のミツロウ100%です。
キャンドルクラフト用に作られているので扱いやすく、高品質なミツロウを使っているので香りもよいのが特徴です。
他社のミツロウシートの臭いが気になる方にも満足していただいています。
色は食品用の染料を使用しています。FDA(米国食品医療品局)が承認した安全性の高いもので、発色もよいのが特徴です。

ミツロウ(蜜蝋)と温度

ミツロウを溶かしてキャンドル作りに使う場合の参考にしてください。

融点は62-64℃

85℃を越えると変色するので、高温で加熱しないこと。

また、205℃で引火するので直火にはかけずに湯煎で作業します。
IHコンロを使ってホーロービーカーなどで溶かす場合も途中で目を離さないようにしましょう。

日光やランプの紫外線で退色するので、涼しくて日の当たらない場所に保管してくださいね。

 

キャンドル以外のミツロウ(蜜蝋)の使いみち

ミツロウはキャンドルの材料以外にも、暮らしの中の身近なものに使われています。

保湿力に優れているため、リップやハンドクリームなど化粧品にはとてもよく利用されています。

お菓子や薬にも使われています。

蜂蜜専門店でははちみつがぎっしり詰まった巣を売っています。
「コムハニー」とか「巣みつ」という名前がついていますが、その名の通り巣ごとハチミツを食べることができます。
香りもよく栄養価が高いということで健康食品として人気があるようです。
ミツロウ自体に味はありません。

型にミツロウを塗って焼くカヌレや、チョコレートや飴のコーティングなどにも使います。
薬のカプセルや錠剤の糖衣の部分にも晒ミツロウが使われているので、成分表を眺めて探してみてください。

そのほか身近なところでは

・革の靴やカバンの艶出しクリーム
・手作り化粧品木工製品やフローリングのワックス
・クレヨンや粘土

など、こどもが間違って口にしても安心な材料として重宝されています。

また最近ではハンドメイド材料として

・キャンドル
・ワックスペーパー
・ミツロウラップ
・手作り化粧品
・アロマワックスバー、アロマワックスサシェ

などにも利用されています。

 

キャンドル材料のミツロウ(蜜蝋)シートを販売しています

ミツロウキャンドル作りの材料、ミツロウシートを1枚300円で販売しています。

くるくる巻くだけでミツロウキャンドルが作れるので、お手軽!

 

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