蜜蝋を使うだけじゃなくて、ミツバチを飼ってみたい!
それは2008年にアカリズムをスタートした時から考えていました。
とはいえ、初めは東京のマンション暮らし。
福岡転居後も街暮らしだったため、なかなかその願いは叶いませんでした。
そんな中でも機会があれば、ニホンミツバチを飼っている人のところに行って見学させてもらったり、本を読み、勉強会に参加して、その生態を学んできました。
糸島市に住む友人の中には、ニホンミツバチが入居した家もたくさんあったので、
採蜜のお手伝いをしたり、蜜蝋の精製をしてみたり。
興味深いことがたくさん、謎もいっぱいでどんどんミツバチの魅力にハマっていきました。
もくじ
2018年3月 ニホンミツバチの巣箱作り
福岡県糸島市の庭のあるアトリエに引っ越したのは、2015年の秋でした。
それから2年半経ってやっと巣箱を作りました。
![ニホンミツバチの巣箱作り](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/2018.03.13.jpeg)
玖珠の日本蜜蜂はちみつ農家福8堂さんのニホンミツバチの巣箱作りワークショップに参加しました。
単純な重箱式で巣門なしです。
2018-2022年 5年間ニホンミツバチの入居なし…
待ち箱(ニホンミツバチの入居を待つ空の巣箱)の設置場所として良い条件は以下のようなところなんだそうです。
- 軒下や大きな木の下など雨がかかりにくい
- 家(もしくは木)を背に
- 入り口を東南の方向に向けて置く
1箱だけでは入る確率は低いので、可能なら3箱くらい作ってあちこちに置くと確率が上がるらしいけど、
作るのは大変だし、とりあえず1箱だけ置いてみることにしました。
糸島市の筑前前原駅から徒歩圏内の住宅地です。
線路が割と近いけど、近隣には神社や木がいっぱいの公園もあります。
![ニホンミツバチとヒメツルソバ](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0476.jpeg)
家の周囲にはなるべくミツバチが来そうな植物を植えて、訪花は確認していたので
近隣に生息していることは確信していました。
ちなみに西洋ミツバチも日本ミツバチも両方見かけます。
毎年、シーズン前には掃除し、ニホンミツバチの蜜蝋を塗ったり、巣くずを置いたりして、気に入ってもらえるような努力も忘れてはいけません。
![待ち箱に蜜蝋を塗る](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/IMG_9901.jpeg)
強制捕獲はナシで、目指すは自然入居!
気に入ったら住んでくださいの姿勢でひたすら待ちます。
2018年 新品巣箱をアトリエの前庭に設置
![新品ニホンミツバチの巣箱](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/IMG_6012.jpeg)
庭はこの頃はシロツメクサで覆われていました。
入居なし
2019年 奥の畑へ移動
前庭が車置き場になってしまったので、奥の庭のミニ菜園に移動しました。
![畑とニホンミツバチの巣箱](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/IMG_0570.jpeg)
今見ると野菜を植えたところが巣箱に近すぎますね。
出入りしにくそうと思われたに違いない。
入居なし
10km離れた友人宅の蜂が、分蜂したから取りに来ないかと打診があったりもしたけど、そこまでして連れてこなくってもと思うタイプです。
2020年 キンリョウヘン導入&奥の家の玄関前に移動
今年こそ!とキンリョウヘンを購入 (咲くとニホンミツバチを寄せ付ける)
![キンリョウヘンと巣箱の消毒](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/IMG_2371.jpeg)
写真はバーナーで焼きを入れているところです。
放置していた箱の中には蜘蛛の巣があったり、何かの卵があったりしたので、消毒の意味でやっています。
キンリョウヘンは4/9に開花
探索蜂は見かけたけど群れは来ず…
![庭の巣箱](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/IMG_4462.jpeg)
2021年 待ち箱ルアー導入
キンリョウヘンの開花と分蜂シーズンを合わせるのが難しいので、
「待ち箱ルアー」を購入してみました。
人工的な誘引剤で効き目が長いので、分蜂群を寄せ付けてくれるといいなーと。
![待ち箱ルアーと巣箱](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/IMG_7720.jpeg)
4/5キンリョウヘン咲く
![キンリョウヘン開花](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/IMG_8343.jpeg)
入居なし
2022年 あきらめモード
昨年はやれることを精一杯やったにも関わらず、入居なしだったため
この辺りには家を探しているニホンミツバチはいないのかなぁと諦めモードでした。
キンリョウヘンは株分けしたけど、お世話が下手だったからか咲きませんでした。
待ち箱ルアーなし
春一番に咲くアカシアミモザはミツバチたちがたくさんやってきます。
でも入居はなし
![アカシアミモザとミツバチ](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/IMG_2212.jpeg)
秋、近所のおうちのベランダに、4箱置いてて元気いっぱいだよ!という人と出会って希望を持つ
2023年 6回目の春、ついにニホンミツバチ自然入居!
今年こそ入居希望の群れがやってきますように。
近所にいるんだから、チャンスはあるはず。
1月某日
ホームセンターで見つけた激安の端材と道具箱の片隅にあった金具で、かなり適当な台を作る
![台座ができた待ち巣箱](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/IMG_7361.jpeg)
ご近所蜂の巣くずの煮出し汁と蜜蝋をいただいたので箱に塗りつけました。
これでおうちの匂いがするはず!
3月18日 桜開花
待ち箱ルアーもおまもりとして下げておくことにしました。
少しでも入居確率が上がるならばという想いです。
今年もキンリョウヘンは咲かず…
3月30日 探索蜂が数匹現る
どうぞどうぞ、空いてますよー。入居者募集中です。
ゆっくりみていってくださいね。
3月31日午前 探索蜂数十匹現る
朝から探索蜂が十数匹現る
わ、いっぱい見にきている!これは期待できそう!
![](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/img_9701-1.jpg)
3月31日午後 空いっぱいにニホンミツバチが!
ミモザの剪定枝を片付けようと外作業をしていたら、
13:50ごろ 分蜂群がやってきました! 羽音がざーーーーっとしてたくさんの蜂がみるみる上空に集まってきました。
![分蜂群入居](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/IMG_8360.jpeg)
びゅんびゅん飛んでいます。
少しづつ箱の中に入っていきます。
10分くらいでみんな吸い込まれるように入っていって静かになりました。
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ご近所のベランダ4箱からきたのかなと思って、連絡してみたけれど、
まだ雄蜂が生まれてないからうちの子達ではないと思うという返事がきました。
他にも巣箱を置いているお宅があるんですねきっと。
![ニホンミツバチ花粉団子](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/14c17a9398a260c2c673fb1efe21a501.jpeg)
4月4日 花粉団子を脚につけた蜂が帰ってきていました。
これは順調に子育てしている証拠。
よかったよかった。入ってもすぐ出ていってしまうこともあるというから、
半信半疑だったけれど、どうやら大丈夫そうです。
ニホンミツバチのその後
まずは入居までの、ながーい長い道のりの記録でした。
お付き合いくださりありがとうございます。
![ニホンミツバチ](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/IMG_8564-1080x810.jpeg)
ニホンミツバチの生態や行動について、知識はあっても
実際の行動を間近で長期間に渡って観察したことはなかったので
初入居してくれて、とても興味深い日々を送っています。
これが暑い日の扇風行動か!とか
お、アリの侵入を1匹で防ごうとしている門番蜂がいる!とか
ささやかな発見を楽しんでいます。
とはいえ基本は放置で巣箱の中もまったく覗かないので
「養蜂」をしている感覚はなく、裏の家に勝手に住んでいるのを見守っているだけという感じです。
西洋ミツバチの養蜂とはかなり違います。
ちなみに6月12日現在、元気に出入りしているので、順調そうです。
次回のニホンミツバチ日記
次回は怒涛の5月編をアップしたいと思っています。
![ニホンミツバチ分蜂群の蜂球](https://akarizm.com/2016/wp-content/uploads/2023/06/c0b99c62e058437cd26cbb73edf10805-1080x608.png)
なんと、3回の分蜂。そのうち2回を目撃しました。
分蜂の様子はこちらからどうぞ ニホンミツバチ日記 分蜂、分蜂、また分蜂!